欧州の窓と日本の窓の大きな違いは、その取付け方にあります。
日本の窓には鍔(ツバ)が付いていて、それを躯体側にビスで取付ける事で施工する事が出来ます。
つまり、タイミング的には躯体工事のときにサッシを同時にとる付ける事になります。
一方、欧州の窓にはツバが付いていません。四角いフレームがあるのみです。さらに施工のタイミングも融通が利きます(現場の工程によります)。
取付け方も“内付け”と呼ばれる納まりとなりますので、フレームを直接ビスで躯体に取付けます。
AJM8000:Uw≧0.61W/m2K
この違いは何かと言うと、断熱ラインの考え方にあると思います。
建物の断熱は、主に躯体の中心部を軸に考えていますので、窓の位置は出来るだけ壁の中心部にあった方が熱的に綺麗に収まります。
また、取り付けや取り替えの際なども、欧州の窓であれば室内側からも取り付け取り外しが可能なので、重いトリプルガラスの施工に付いても安全に行なう事が出来ます。
今回はAJM8000をもとに、欧州の窓の取り付けの取付け方をご説明します。
先ずは完成系の外観。弊社の樹脂窓ですがアルミクリップを装着しており耐候性と質感を向上させています。外から見たらアルミサッシと見間違いますね!
大開口の窓やFIX窓の場合は、押し縁を外して一旦ガラスを取り外します。
ガラスを取り外した状態。フレームだけになるとこのサイズなら1人で持てます。
取外したガラス。重さは約70kg!
樹脂ブロックで重いトリプルガラスを保持(位置決め)します。
水平・垂直・対角をとって、専用ビスを使って取り付け完了!
このあと、躯体とフレームの周りにウレタンを注入し専用の水切りを取付けて完了。ガラスは傷がつかないように内装下地が終わる頃取付ける事になります。
欧州の窓は取り付けが難しいと思われがちですが、一つずつ丁寧にやると簡単に施工できます。断熱・気密施工がしやすいのも特徴ですね。
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