前回、樹脂窓の基本の一つとして、フレーム形状が縦横ともに同じである事をお伝えしました。
このフレーム形状が同じである事が、断熱窓をつくる上で最も重要な事なんです。
例えば、壁の断熱材が途中で途切れていたりすると、断熱欠損として問題視されますよね。
窓も同じ事で、幾らガラスの性能を良くしたところで枠の性能が悪いと中途半端になってしまいます。
それでは分かりやすくするために、フレームの構造を模式化したもので比べてみましょう。
一般的な窓のフレームは不連続な構造なのに対し、樹脂窓のフレームは連続しているのが分かりますね。
それでは実際の製品と見比べてみましょう。
アルミ樹脂複合サッシ
実際の写真はこちら(AJM5000)
特に違いが出るのが接合部分の形状です。樹脂窓は一つのフレーム(中空構造)を45度にカットし、縦横を接合しています。
つまり、フレーム内の中空層も見えない所で連続しているので、ペアガラスと同じく空気層として活かされているんです!
ここが最も大きな違いになっています。
樹脂窓の構造が優れている事はお分かり頂けたかと思いますが、樹脂窓を選べばいいのかと言うとそういう訳でもありません。
一長一短があります。実は掃き出し窓が苦手なんです。
4方が連続していると言う事は、室内と室外でどうしても段差が出来てしまいます。
性能だけでなく、窓の素材感や住まい方や立地条件にあわせて窓を選ぶといいと思います。
もちろん木製窓も選択肢の一つですよ!
補足:ヨーロッパ最新の樹脂窓を使うと解消する事は出来ますが、それでも性能の低下は防げませんしとても高価なものになります。
写真のフレームは、ヨーロッパのフラットフレーム。断熱性も備えた優れた形状になっています。
運営する暮らしのサロンのセミナーの先行予約もいち早くご案内!
ぜひメールマガジンにご登録ください。