高断熱窓や高断熱サッシとよくいわれますが、高断熱とそうでない物の境目はどの辺りにあるのでしょうか?
実は、あまり明確ではありません。
断熱の一つの指針として、次世代省エネ基準があります。
よく目にするのが、建物の断熱性能を表すQ値ですが、現在は、熱貫流率で表されます。
開口部の熱貫流率と壁の熱貫流率を地域別にまとめると、次のようになります。
地域区分 I II III IV V VI
開口部 2.33 |2.33 |3.49 |4.65 |4.65 |6.51
壁 0.35 |0.53 |0.53 |0.53 |0.53 |0.53
お分かりいただけるように、開口部と壁で10倍以上の性能差が出ています。
でも、この性能でも断熱窓・断熱サッシと呼ばれるんですね。
このような状態を分かり易く言うと、真冬にダウンコート着て短パンで過ごしているようなもの。
上は暖かいけれど足は寒い。これでは寒さは防げません。
住宅でも同じようなことが起きています。当然、足下は寒いはずです。
そこで、どのレベル(断熱性能)を求めればいいのか?
一番理想的なのは、壁と同程度の熱貫流率を持った窓。
でも、北海道などI地域の壁の熱貫流率レベルの窓は、残念ながらありません。
そこで、感覚的な話になってしまいますが、壁の熱貫流率の3倍くらいが良いのではないでしょうか。
I 地域だとUw=1.0W/m2K、II 地域以南で1.5W/m2K位です(一応理由はあります)。
この熱貫流率を目安に、窓を選定する事をお勧めします。
U値0.74の高断熱窓はこちら
次回は、窓の断熱性能と表面温度の関係について説明します。
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