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いままで無理だと諦めていた賃貸住宅でも、窓の断熱ができるようになりました!
今年の夏は日本全国で過去最高気温を更新するなど、猛烈な暑さに見舞われましたね。この原因の一つに地球温暖化の影響が考えられていますが、夏が暑いからと言って冬も暖かくなるかというとそうでもなさそうです。
今年の冬は暖かいの?
気象庁は、全般寒候期予報(9月25日発表)を発表し、今年の冬の気温は例年並みか高めで、降雪量については北日本と東日本に関しては例年並みかそれ以上という予想としています。温暖化の影響で夏は猛暑となりましたが、それに合わせて冬が暖冬となることはなさそうですね。
また、冬は夏のように極端な気温になることはなさそうなのでひとまず安心です。
温暖化でも厳しい寒さは続く
温暖化を防ぐために住まいの断熱化が進んでいますが、今の気象に対応するだけの断熱性能がある住宅はまだまだ少数かもしれません。例えば昨年の冬の気温は例年を大きく下回り、さらに北日本・日本海側の降水量は例年以上の降雪が観測されました。
今年は例年並みかそれ以上と予想されていますが、ここ数年の気温を見ると例年より低めなので、冬の対策はしっかりと準備した方がいいですね。
温暖化なのに寒い冬のなぜ?
今年の夏は例年よりかなり暑い夏になりました。実際どれくらい暑くかったかといえば、一番暑い時で3度以上高い日もありましたが、西日本で+1.1℃、東日本で+1.7℃でした。ここ最近は+0.6℃くらい高めの状況だったので、かなり異常でしたね。
逆に冬の気温はといえば、昨年(2017)は−0.75℃(1980~2010年の偏差による)とかなり低めでした。数値的にはそれほどでも有りませんが感覚的にはそれ以上の寒さを感じる温度です。地球温暖化の影響としては、日本全体として100年前に比べて1.1度上昇していますが、その経過を見ると一律に上昇しているわけではありません。特に偏西風の影響や海流の影響により極端に寒くなったり暑くなったりすることがこれからも考えられます。
でも、地球温暖化が日本においても確実に進んでいるのは、数値としても実感としてもわかりますね。
冬の対策は窓から始めましょう
建物の断熱性能を決めるときは、なるべくその季節で一番厳しい状況を想定することが必要です。昨年の冬(特に12月)は、例年に比べて気温が低く、断熱された住宅でも結露が発生したり水道管が破裂したりなど、想定外のことが起こりました。一番寒い日で、例年よりたった3度の低下でしたが、その影響の大きさは想像をはるかに超えるものでした。
一般的に断熱性能は国の基準にあわせて設定しますが、同じエリアでも地形や立地によって環境は大きく変わります。自分が住んでいる地域の環境をよく知ることが大切です。
例えば横浜市の場合、最近10年間の最高気温は37.4℃、最低気温は−2.7℃と年間で40℃の気温差があります。特に最低気温に関しては氷点下になるので、エアコンの効きなども悪くなります。寒くなってもエアコンがあるから大丈夫という訳にはいきません。
これからの住まいは、どのような状況にも対応できるように、一般的な基準に対応する断熱性能に合わせるのではなく、より厳しい基準への対応が求められます。
暖房は設備よりも先に窓の断熱
冬の寒さ対策として暖房器具を購入すると思います。通販番組やカタログ、家電量販店などは挙って暖房器具の特集を組みその需要を取り込んでいます。石油ストーブは370万台、エアコンは850万台が毎年のように売れていて、特に暖房能力が向上したエアコンについては、右肩上がりで伸びています。暖房器具は一度買えばなかなか買い換えないものだと思っていましたが、意外にもコンスタントに売れているんですね。
暖房機器の耐久性が悪いのか、それとも建物の断熱性能が悪いのか。どちらにしても、冬の住環境が悪いことが家が寒いことの原因です。まずは建物を断熱することから取り組みましょう。
建物の断熱を行うにあたって、できれば家全体を断熱することが最も理想的な対策ですがコストもかかるし、大掛かりな工事も必要になるので躊躇しがちです。
そこで、すぐにできる対策として窓を2重にすることをお勧めしています。一般的に窓の断熱性能は、(たとえペアガラスであったとしても)単体では非常に乏しいので、窓の近くが寒くなってしまいます。そこで、窓の内側にもう一つ窓を取り付ける(2重窓にする)ことで、窓の断熱性能に飛躍的に向上します。
窓の断熱性能が上がると、部屋の温度ムラがなくなり窓のそばでも暖かくなりますし、暖房した熱も逃げにくくなることから省エネにも役立ちますので、対策がまだの方はこの冬にどうぞ。
賃貸住宅も窓の断熱ができます!
賃貸住宅に住んでいる方は、部屋が寒いからと言って断熱することは無理だと諦めていませんか。賃貸だから寒くて当たり前考えてませんか。
一般的に、賃貸住宅は持ち家に比べて性能が低くなっています。なぜ、賃貸住宅の性能が低いのかは謎ですが、そこに暮らす人のことを考えているとは感じられません。建築基準法では、『国民の生命、健康及び財産の保護を図り、もつて公共の福祉の増進に資することを目的とする。』とあるので、大家さんは、そこに暮らす人の健康を考えてほしいものです。
では、賃貸では暖かい暮らしは諦めなければならないのかというと、そうではありません。特に一人暮らしの方の話を聞くと、
- 窓側は寒くてよく眠れない
- 家の中でも上着を着ている
- 冬は窓際が寒くて不快だ
- 暖房を切ると、すぐに寒くなる
- 窓際に寝ると布団が寒いので、ホットカーペットの上に寝てる
といった不満をお聞きします。そして、その原因のほとんどが窓の断熱不足によるものです。窓の断熱をすれば、完璧とは行かなくても大部分の不満は解消されるので、これからお伝えする対策をお勧めします。
カーテンを断熱ブラインドに変える
いまあるカーテンを断熱ブラインドに変えることで、窓から逃げる熱を防ぐとこができます。
断熱ブラインドは、2重または3重の中空構造をもった断熱性に優れたブラインドです。ペア(2重)ガラスやトリプル(3重)ガラスを使った窓を断熱窓と言いますが、ガラスとガラスの間にある空気層が断熱材の役割を果たしています。この空気層と同様の効果を持つのが断熱ブラインドの空気層で、窓と同じように2重ものと3重ものがあり、必要に応じて選ぶことができます。
また、ブラインドといっても、その素材はポリエステル不織布です。耐熱性に優れ、吸湿吸水性が少なく、防腐性にも優れた素材です。
夏の日射を防ぎ、冬の窓辺を温める
断熱ブラインドは、冬だけでなく夏の日射を防ぐことができます。今年の夏のような猛暑の時、太陽の日射を室内に入れないことで室温の上昇を抑え、冷房費を削減することができます。
また、冷房中もその断熱効果により冷房効率が高まるので最適温度に下がまでの時間が短くなります。エアコンの風量が早めに抑えられることで、エアコンの風が苦手な方にもオススメです。
冬の断熱効果
実際に断熱ブラインドをつけたときの効果をサーモグラフィーで確認してみました。
左の写真①が断熱ブラインドを閉じた状態で、色が周りの色と同じということは室温と同じ温度になっているということです。つまり、窓のそばにいても寒くないということ。
つぎに右の写真②ですが、断熱ブラインドを少し上げた状態で表面温度を測定したところ、4〜6度ほど室温よりも低い温度になっていました。これでは窓側は寒くて過ごせませんよね。
断熱ブラインドによって、窓辺まで使える空間に変わるので、快適な上に使える空間が広がります。
断熱ブラインドの価格
断熱ブラインドは全てオーダーメードです。お客様の窓の大きさに合わせて1mm単位でお作りします。断熱ブラインドの価格は、一般的なカーテンと同じくらいです。掃き出し窓(1.6m X 2.2m)で30,800円となります。詳しくは表をご覧ください。※シングルハニカム構造38mmコード式の場合
断熱ブラインドの詳細につきましてはこちらをご覧ください。→詳しくはこちら
お問い合わせ
一人暮らしのお部屋でも賃貸住宅でも、いままでできないと諦めていた窓の断熱が可能になりました。今年こそ、本格的な冬が到来する前に窓の断熱をお勧めします。
『自分の部屋につけられるのかな?』『取り付けてもらえるのかな?』など、なんでもお問い合わせください。また、寸法の取り方や商品の詳細についてはこちらをご覧ください。→断熱ブラインドで、今年の冬は暖かく
また、カタログもご用意しておりますので、問い合わせフォームにカタログ希望と書いてお送りください。
問合せ先:株式会社Green Bridge(グリーンブリッジ)→問い合わせフォーム
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