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スマートハウスとは
このマーク、見たことありませんか?
Homekitと呼ばれるAppleのスマートホームアプリです。
iPhoneやタブレット、Siriを使って家庭のすべての機器をコントロールすることができます。でも、日本の製品でHomekitに対応した商品がほとんどないので、ちょっと残念な気持ちになります。
また、最近ではGoogle Homeなどもよく見かけますよね。こちらの方が対応した製品の種類も豊富なように感じますが、まだまだといったところ。
実際、欧米で発売されている製品は日本のそれよりも桁違いに多く、しかも魅力的です。例えば、個別空調の日本に対して全館空調のアメリカであればHomekitで空調管理ができますし、セキュリティはもちろんのこと、温度や湿度の変化による窓の開閉やブラインドの開け閉め、それに庭の水やりなど、留守中でも住まいのことを管理してくれる製品が充実しています。
このレベルまでくると、ほとんどの製品がスマホ一つでコントロールできるようになるので、共働きの御家庭などでは、かなり使い勝手がいいと思います。
日本のスマートハウスは家電だけ⁈
ところで、日本はどうでしょうか?
スマートハウスはハウスではあるけれど、住宅としてはスマートとは言い難いものです。人が便利になるというより人が使われていることの方が多いように思います。ただ単に家電が繋がれば良いのなら家電の領域だし、それはスマートハウスではありません。
住宅にはHEMSというエネルギーマネージメントのシステムがありますが、それが付いていればスマートハウスというのも違います。ヒトと住まいを自然につなぐことで、より快適に、より便利に、より安全に、より健康になる仕組みが備わってこそスマートハウスと呼べます。
スマートハウスはもう少し先
全部の家電製品やセキュリティーを繋げばいいんだろうと思うかもしれませんが、そんなに簡単なことではありません。あのグーグルですら、2014年にNest Labs社を買収しスマートハウスを強力に推し進めるかに見えましたが、進めていくうちに様々な課題が見えてきたようです。
Nest Labs社のCTO松岡陽子さんは、Silicon Valley Workersの中でスマートハウスについてこう述べています。
だから、AIをやるときは、人間がやりたい以上に学んだり節約したりしないことが大事。エネルギーを節約したい人はすれば良いし、したくない人はしなくて良い。そういう選択ができるとうまくエネルギーが節約できる。それに気付いて以降は人間のことをちゃんと理解して、人がやりたい方向に伸ばすという考え方でやってます。© 2018 SiliconValleyWorkers All Rights Reserved.
そこに住まう人が考えて行動することを前提に考えなければ、様々な課題が生じるだろうし弊害も出てくると言われています。システムで考えれば、通信、センサー、クラウド、アプリなどが複雑に絡み合ってくるのでその調整も必要になってきます。
また、家中にセンサーを張り巡らせて人の健康改善や生存確認を取ろうとしても、誰に見られているかわからない状況を嫌う人も当然いるわけです。
暮らしをサポートするのはやっぱり人
高機能を売りにして高付加価値の住宅を提供することは、その家だけのスマート化です。エネルギーが少なく災害の多く、高齢化の進む日本においては、防災や減災、省エネを実現するスマートシステムと健康の維持増進をサポートする技術の実現ができた時、スマートハウスと呼べるのではないかと考えます。
すでに、減災と健康維持増進に向けた取り組みが地方から始まっています。このような取り組みが全国各地で始まりますので、実証データを基にした最適なスマートホームの実現がすぐそこまできています。民間では、一般社団法人増田サイバースマートシティ創造協議会が立ち上がり地方行政と連携しながらの実証が始まりました。日本初(発)の産学行政の連携によるスマートシティとスマートハウスの実現に期待が高まります。
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