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こんなにも美しいコーヒーミルは見たことがありませんでした!美しさの極みのコーヒーミル
Peugeot–プジョーの歴史
プジョーの歴史は1532年から現代まで続く名家です。元々は農家でしたが、製粉業から織物業へと転身、そして工業化に向けて搾油機、穀物製粉機を作り出しました。そして1810年に製鋼所を作り本格的に工業の道に進み始めます。
1840年頃にはコーヒーミルの製造も始まり、1850年に今でも使われているライオンブランド名を冠した製品が登場します。このライオンマークは1858年に登録商標が登録されています。余談ですが1800年代後半には終身雇用制度(1日10時間労働、33年間の雇用制度)を採用し、従業員への福利厚生の充実にも務めています。
そして1889年に現在に続く自動車の製造が始まりました。(最初は蒸気自動車でしたが、1890年にダイムラー社のエンジンを搭載したType2を製造しています)
PEUGINOX
PEUGINOXは1940〜60年代に作られたステンレスボディのコーヒーミルです。特徴としては他のタイプはプジョーラベルが正面についているのですが、PEUGINOXはステンレスの美しさを出すためなのかそのラベルはついていません。また、初期型は頭の蓋の部分がベークライト(プラスチック)製で頭が重い印象があります。そして、今回ご紹介する後期型は蓋の部分もステンレス製になっており、ステンレスの美しさがより際立っているのが特徴です。
初期型と後期型の違いはもう一つあって、ハンドル部分にあります。写真はありませんが、初期型は軸から伸びたハンドルバーが2本なのに対し、後期型は1本になっています。また、握り手のたまの形状も初期型は完全な球体なのに対して、後期型はキノコ型です。
どの面も均質で周りが映り込むほどの輝き
PEUGINOXの特徴は、何と言ってもステンレスの美しさ。70年以上前のものとは思えないほど輝きを放っています。おそらく最初のオーナーから大事に使われてきたのでしょう。大きな傷や凹みもないのでいつまでも眺めていたいほどです。流石に使用すると触った部分に手の脂が付いてしまいますが、柔らかい布で拭けばそれもすぐに取れてしまいます。今でこそキッチンなどにステンレスの鏡面仕上げが使われることがありますが、この時代にすでにステンレスを美しくしデザインし歪みなく曲げる技術があったことに驚きを隠せません。
また、ステンレスだけだと質感があまりにも貧相になりますが、底板と天板それに粉受けの蓋に木を使うことで、その美しさを際立たせています。
使い心地
このミルのサイズは少し大きめなので、女性には使いづらいかもしれません。サイズを記しておくと、
高さ 22.5 cm
奥行 12.5 cm
幅 12.0 cm
となっており、片手で抑えながらハンドルを回すということは手の大きい人でないと安定しない大きさです。ただし、たくさんの豆を挽くときにはとても役立ちます。
まず、豆の投入口が大きいので豆をこぼすことなく投入することができる点はとても気に入っています。さらに粉受け皿もステンレスでできているのと、スコップのように先がすぼまった形状なので綺麗に移すことができます。これは他のコーヒーミルにはない特徴なのでとてもいいですね。
それから、豆の挽き具合の調節がしやすいのもPEUGINOXの良さです。軸についている帽子のようなカバー(ハンドルのすぐ下)を押し下げながら右に回すと細挽きになり、左に回すと粗挽きになります。歯車式に比べて手も痛くならないし簡単です。使う人のことをよく考えているなと感心する部分です。
お手入れ
お手入れはとても簡単で、豆の詰まりもなく汚れもつきにくくなっています。それに本体はステンレスなので、柔らかい布で拭き上げればOKです。
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