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ていねいな暮らしというと、どんなことを思い浮かべるでしょうか。
わたしは、人に、環境にやさしいことをイメージしています。そして、その目的は自分を大切にすること。
ていねいな暮らし方を心がけることで、少しでも自分を大切にできたらと考えています。
ていねいな暮らしをすることは、呼吸することと同じ
人と環境にやさしいていねいな暮らしでは、自分自身が持つ感性や感覚を大切にしています。考え方や感じ方は人それぞれであり、その人が心地いいとか気持ちいい、体が喜んでいると感じれる環境づくりのサポートを行なっています。
生きていく上で必要不可欠なのが、呼吸と水分の補給です。呼吸が止まればもちろん生きてはいないし、水分補給ができなければそのうち命が尽きてしまいます。
では、1日にどれくらいの空気や水を体内に取り込んでいるのか、体重50kgの人を例に見て見ましょう。
- 空気:約20kg
- 水 :約2リットル(2kg)
これだけの量を毎日カラダに取り込んでいるんですよ。数値で見るとすごいですね。ちなみに呼吸する量は体重によってそんなに変動しませんが、水についてはその量は大きく変わります。
例えば、体重70kgの人なら3リットル、体重100kgの人なら4.4リットルも必要になります。毎日これだけの量をカラダに取り込むとなると、少しでもいい空気やいい水を取り込む必要があるのです。
でも、からだに取り込む入り口は口や鼻だけでなく、体を覆っている皮膚からも多くのものを取り込んでいます。空気や環境は選べませんから、できるだけ体に負担をかけない暮らしの提案を考えています。
実はていねいな暮らしを始めている⁈
ていねいな暮らしとは、自分を大事にすることです。あの人が勧めているから、みんなが良いというからやるというのではなく、カラダが欲しているものを素直に受け入れるということになります。もちろん、それ自体に毒や害がないこと、そして環境や周りに対しても良いものや配慮したものであることが基本です。
実際、空気清浄機が家にあることは当たり前で、キレイな空気を吸いたい(もしかしたら空気が汚れていると思っている)という願望が潜在的にあるのかもしれません。また、水道水を直接飲む人も少なくなりましたね。ほとんどの人が浄水器を通した水を飲んだり、ミネラルウォーターを購入しているのではないでしょうか。
つまり、水も空気も汚れているからキレイなものをカラダに取り込みたいと思っているからに他なりません。ココロやカラダがキレイなものを欲しているんですね。
ていねいな暮らしはカラダと外とのつながりを考える
空気を吸うことや水を飲むことで、カラダの中に生きる上で必要なものを取り入れていますが、そのほかにも体全体を覆っている皮膚も同様に外部から色々なものを取り込んでいます。意外かもしれませんが、皮膚は脳と密接に繋がっていて、人と環境との境目で大切な働きをしています。
大脳生理学者のアントニオ・ダマシオ博士曰く、『脳だけで意識は生まれない。脳と身体、とりわけ身体と環境との境界をなす皮膚との相互作用で意識は生まれる』と主張しています。
つまり、皮膚がなければ周りの環境がいい環境なのか悪い環境なのかの判断もできないということです。自然に囲まれた環境に行くと気持ち良かったり、人混みの中にいると不快に思ったりというのは意識がそうしているのであって、その感覚は皮膚を通して感じていることでもあります。
カラダと環境との繋がりを考える
皮膚はカラダと環境の境界です。皮膚は呼吸と同じように呼吸しカラダの内と外を繋いでいます。もし、この境界が何も通さない状態だと環境と繋がることはありません。
皮膚の機能はとても優れていて、温度、湿度、圧力、光、温度、科学的刺激など色々なことを感じることができます。それはいちいち脳に判断を仰いで対応していたら取り返しのつかない事になることがあるからだそうで、皮膚自体が考えて反応していると言われています。
成人の皮膚の面積は1.6㎡くらいですが、その重さは3kgにもなります。脳の重さが1.4kgくらいですから、脳の倍の重さです。そこにはたくさんの機能とセンサーが備わっているので、第2の脳と言えるかもしれません。また、皮膚の3分の1を火傷すると死んでしまうと言われていますが、皮膚はカラダの水分を保持する(または発汗する)役割を持っていて、その機能が失われることによりカラダの水分が抜けてしまうからに他なりません。
人の皮膚は周りの環境に合わせてその機能を変化することがわかっていて、例えば、乾燥状態が続くとカラダの水分を逃さないために皮膚のバリア機能が強化されます。また、湿った状態が続くと皮膚のバリア機能は低下します。この変化がゆっくりだといいのですが、変化の速度が速すぎると反応が遅れ皮膚に障害をもたらします。
つまり、皮膚は外部の状況を常に監視していて、カラダを守るという大切な役割を担っています。
ていねいな暮らしでは3つの皮膚から暮らしを考えています
3つの皮膚といっても、全てが体にあるわけではありません。今後も、この言葉はよく使うと思うので説明します。
- 第1の皮膚 人の皮膚です
- 第2の皮膚 下着など人に直接触れる衣類です
- 第3の皮膚 建物など自然と人を隔てる壁(建物)です
人の皮膚は、これまで述べてきた通りカラダと環境の境界として様々な機能を有していて、カラダに対する危険を回避したりする大切なものです。
次に第2の皮膚ですが、体に直接触れる下着や洋服などのことで、皮膚とその周りの環境との境界になります。体が傷つくのを防いだり、温度変化を抑えてくれたりする大切なものです。
最後に第3の皮膚ですが、人が生活している場所、その壁になります。建物だったり車だったりその形は様々ですが、雨風をしのいだり、快適な温湿度空間を作ったり、外敵から身を守ったりするための大切なものです。
この3つの皮膚は密接に関係しているので、ていねいな暮らしではトータルで考えています。人が変化するのは難しいのですが、環境を変えていくことはカラダを変えるよりは易しいし、第2の皮膚については、自分に直接影響するもので、かつ自分で選ぶことができるものになるのでより易しいと考えています。
結果的には、3つの皮膚を自分が心地いいと思うところへ誘うことが必要になるのですが、人それぞれ、はじめ易いところから始めることができればと考えています。
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