目次
”糸島のやさしい家”が完成しました。
- 設計 :建築家 丸谷博男(株式会社エーアンドエー・セントラル)
- 施工 :株式会社レジナ(代表取締役 土田直樹)
- 監修 :荒木康史
- 建設地:福岡県糸島市
ecoreの家
4月末に上棟した糸島初のecore(エコレ)の家が完成しました。梅雨や最近の大雨により工期通りに完成するか心配でしたが、お客様の希望通りに完成することができました。レジナが提案するecoreの家と建築家 丸谷博男先生による電磁波フリーのエコハウスです。
ecoreの家の特徴
エコレの家の基本的な考えは、人に優しく環境にも優しい住宅であることです。この建物に使う素材をエコレ基準※で吟味し、自然素材(木材、断熱材、防蟻剤、壁、塗料)を積極的に使い環境負荷と人への負荷をできるだけ減らした住宅です。
※エコレ基準とはドイツの建築生物学”バウビオロギー”の考えを取り入れ、空気質+温度+湿度+電磁波に対して一定の基準を設けています。特に、電磁波についてはスウェーデンの電磁波に対する安全基準”MPR−Ⅱ”に準拠した基準値を設けており、安全な環境を目指しています。
木材
九州の杉を構造材(柱や梁など)に使用。また、床にも杉の無垢フローリングを敷き詰めています。さらに室内のドアや家具もそのほとんどに杉を使うことで、柔らかく温かみのある空間が実現できました。杉はとても柔らかい素材なので素足で歩いても大丈夫です。水をこぼしてもすぐに拭けばシミにもなりませんが、ecoreの家では保護材として亜麻仁油を主原料にした有機溶剤フリーの専用オイルを塗布しています。匂いやベタつきも少ないので住まいながらの施工も可能です。
断熱材
断熱材にはセルロースファイバーを使用しています。セルロースファイバーとは新聞紙を再利用した断熱材で、断熱性能と吸湿・放湿性能、そして防音性能にとても優れています。ecoreの家では株式会社デコス社製のものを採用。様々な厳しい基準をクリアした日本工業規格JIS認証製品なので安心です。また、施工についても施工品質を担保するため認定の施工士による責任施工を行っています。
完成した住宅はエアコン無しにも関わらずこの猛暑の中でも建物の中で作業できるほどの環境を作り出しています。
防蟻材(シロアリ対策)
木造住宅は日本古来の建築であり長く愛されてきた建物です。今でも築数百年の住宅は日本の至る所で見ることができるほど長持ちする建物でもあります。しかしながら、高温多湿の日本において木を劣化させないこととシロアリの被害から守ることはとても重要かつ難しいことであり、その対策には頭を悩ませていました。
ecoreの家では天然素材であるホウ酸を使うことによって、高い耐久性とシロアリ対策という難しい2つのことを解決しています。
それから、一般の薬剤によるシロアリ対策では5年に1回の再施工が必要なんです。いくら体に優しい素材で建物を建てたとしても、5年後、10年後に建物の中に薬剤を撒き散らしたのでは元も子もありません。せっかくの家が台無しです。ecoreの家では日本ボレイト株式会社のホウ酸を使用。もちろん建物への施工は認定施工士による責任施工となっていて最長15年の保証がついているので安心です。
珪藻土(壁と天井)
生活する中で、人はたくさんの水蒸気を発生させます。その量は4人家族で一日10リットルくらい!
この水蒸気をそのままにしていると、カビが発生したりダニが発生したり、嫌な匂いが発生するので、適切にコントロールしなければなりません。
夏は高温多湿の日本では、できるだけ湿度を抑えることが体感温度を下げることにもなり、また、冬は低温低湿なので、暖房により乾燥しすぎるとウィルスの発生を活発化させ、カゼなどの健康問題も引き起こします。
そこで、水蒸気をコントロールし快適な空気環境を創り出すためecoreの家の壁と天井には珪藻土を使います。珪藻土は調湿効果に優れている上に無機鉱物(いわゆる石と同じ)なので燃えにくく、万一の火災にも安心です。
ecoreの家には電磁波対策も兼ね備えたオールアースパウダー®️(特許製品)を使用。その原材料は電磁波対策のための「特殊繊維(スパンボンド)」、色彩調整のための「白土(火山灰)」、ひび割れを防止する「セルロースファイバー(木質繊維・古紙)」、固化補助の役割を持つ「食品のり」を独自の技術でブレンドしています。
塗料(木材保護)
せっかくいい材料を使っていても、その耐久性が悪いのでは困ります。杉は柔らかくて綺麗な素材なのですが水をこぼしたりするとどうしても水ジミになってしまいます。また、長期間使用していると汚れもつきますからecoreの家では杉材の保護のため、塗料(オイル)を塗布し耐久性とメンテナンス性を高めています。
ecoreの家に使う塗料は亜麻仁油を主原料にした国産塗料。乾燥成分(石油系の材料)を一切使わない安心のレジナオリジナルです。数年に1回のメンテナンスで木部を保護することができますので、お手入れもらくらくです。化学成分を含んでいませんので、メンテナンスの際にも安心してお使いいただけます。
ecoreの家完成
糸島の地に初のecoreの家が完成しました。糸島は魏志倭人伝に登場する伊都国があった場所です。近くには日本最大の銅鏡「内行花文鏡」が出土した平原遺跡などがあり由緒正しき場所です。
建設地の前には今津湾が広がり、後ろには雷山が控えているとても景色のいいところ。そこで360度この景色を楽しめる住まいをと考え”人に優しいecore糸島の家”が完成しました。
屋上庭園の大パノラマ
今回は、雄大な景色をご家族に楽しんでいただくために屋上庭園を配置しました。その広さ24畳と大きな屋外リビングのようです。
天然の芝を配置。しかも水やりは自動なのでお手入れも簡単
屋上庭園の真ん中には天然芝があり、2階にいながら自然を感じることができるとともに、1階天井への強烈な日射を防ぐ効果もあります。バルコニーや屋上緑化できになるのが雨漏りですが、採用している防水は株式会社栄住産業のスカイプロムナード。ステンレス製で30年の防水保証と長期にわたり安心をお届けできます。
天然芝のお手入れも簡単。自動で水やりするシステムを搭載しているので、朝晩の水やりも手間いらずです。今年の夏のような猛暑の日も水やりを考えなくてもいいので安心ですね。
屋根の庇(ひさし)は大きく出す
住まいの中で意外と見落としがちなのが軒。最近では軒の出がほとんどない家も数多く見受けられますが、やはり軒の出は大きい方がいい。
軒の出が大きいことによる効果は、夏の日差しを遮り家の中に熱が入り込むことを防ぐこと。それから、壁や窓に雨が当たらないようにして雨漏りを防ぐということ。
今回は軒の出を2m出したので、雨を気にせず洗濯物を外に干すことができます。これにはお客様も大喜びでした。もちろん洗濯物は、バッチリ乾きますよ。
写真は7月下旬の状態ですが、バルコニーが完全に屋根の下にあることがわかりますよね。日射をしっかり防いでいるので室内への熱の侵入が少なくなっています。
せっかくだから太陽エネルギーは有効に使う
太陽のエネルギーははかり知れません。太陽エネルギーというと太陽光発電を思い浮かべるかもしれませんが、太陽熱で暖められた屋根の熱を利用することも有効活用の一つ。
屋根の温度は70度以上になることもあるくらいものすごい熱を持ちますので、冬はその熱を床下まで送り込むことにより、床下から屋根裏まで万遍なく温めるそらどまシステムを搭載しました。
写真のように屋根に通した2つのダクトから1階の床下まで太陽熱で暖められた空気が送り込まれます。その空気が床下から各部屋に吹き出す仕組みです。単純な発想ですが効果絶大!複雑なものより簡単で単純なものの方がいいことも多いんですよ。
電磁波対策は必須条件
電磁波と聞くと携帯電話やIHクッキングヒーターを思い浮かべると思いますが、忘れてならないのは建物に張り巡らされた電気配線から発生する電磁波です。
電磁波の影響はヨーロッパでは古くから知られており、スウェーデンでは1990年からその規制が始まっています。日本では一般社団法人 日本電磁波協会が日本の基準を定め電磁波の影響のない環境づくりを推進しています。
電磁波は電気の副作用の一つです。現在の住宅はスマートハウスに代表されるようにたくさんの家電製品と照明器具で溢れかえっています。昔の家は一部屋に一つの電球でしたが、現在の家は一部屋に5個以上もの電灯が付いていることも珍しくありません。また、コンセントの数も約50箇所と以前の3倍以上になっているにも関わらず、いたるところに延長コードがありそのコンセントにもたくさんの家電製品が繋がれています。
現代の住宅は電気の利便性を享受するあまり、その副作用として発生する電磁波のことを忘れてしまっているんですね。
ecoreの家では株式会社レジナの電磁波対策技術を使って、建物から発生する電磁波を人に影響を及ぼさないレベルまで低減しています。
糸島のやさしい家を写真で体験する
リクエストがあり、写真をスライドショーにしてみました。写真からも、その心地よさをお伝えできればと。
ぜひごゆっくり「糸島のやさしい家」ご体験ください。
オープンハウスご参加の方の感想
エコレがつくる「糸島の優しい家」新築完成見学会、行ってまいりました
とにかく勉強になることばかり…
ワタシ自身、いろいろ学んできましたが「マダマダな自分」を思い知りました!!!!
こちらの家はただ単に電磁波対策されているわけでもなく
ただ単に自然素材のものを使っているわけでもなく
とにかく体に良いこと全般に。そして、施主様にとって どの方法が良いか、を妥協しないで考えられている、ということ。
今の時代、自然素材のものをふんだんに使い、それをウリにされている業者さんは多いと思います。
でも床に防腐剤としている杉に塗られている油や建具に使われている接着剤はいったいナニを使ってる?
さも良いように伝わっていることは、体にとって本当に良い?
さも良さげに説明されている施主側は素人なだけに建てる側の都合の良いように促されていたり
…という現実があることも知りました。
家の中が明るいのって良いって思い込んでいるけど、体にとって昼は昼の明るさ、夜は夜のちょっと暗いぐらいが体にとって自然なのだ、ということも
『あぁ、そっか!!そうよね!!!!』と改めて納得。
もうすぐ引き渡しになる、とのことなので照明はこれから取り付け…?と思っていたら、もう既に完璧な状態に取り付け後。
それぐらい照明は、必要最低限のみ。それでいて、夜らしく、夜にちょうど良いキレイな明るさ。照明の存在感が無いくらい!
こうして、今の照明は明るすぎて身体が休めない、寝付きが悪くなる…ってことも知りました。
今夜からは我が家も間接照明程度で良さそう。
2階の軒は、通常より長めにとられていて室温にも優しく窓の腐蝕も防げます。
至るところに珪藻土が塗られてありトイレにも脱衣所にもオリジナルの珪藻土が塗られていました。
「珪藻土塗ります」の自然素材をうたったモノは たくさんあるけど、その珪藻土にはわずかながらでも石油などが混じっていたりするそうです!それだって、業者側の都合。塗りやすかったりするらしいのです。
エコレの優しい家の珪藻土はそんな珪藻土ではありません。
そもそも壁にクロスを貼るようになったのも業者側の都合。
コストも抑えられる…とかで。
でも、エコレのおうち、リフォームも含めてそこまで大きな費用はかからないのです。
クロスでは、熱も臭いも逃がしてくれない→湿気も閉じ込める→カビが発生
という悪循環や、高熱になるとクロス有害物質が発生したり…
もーぅ
ここでは書ききれないぐらいたっくさんの学びがありました!
とにっかく悪いものを使わない妥協のなさ!扉だって、すべて作られています。
家 を見学したわけですが、住まい・暮らしに関する全般についてをとっても学べました。
レジナの荒木さんのお話、面白かったな~…また聞きたいです。
土田 直樹代表、その他 参加された皆様、おつかれさまでした。
ecoreの家のオーナー募集
人に優しいecoreの家のオーナーを募集しています。ecoreの家はそこに住む人の幸せと、安心・安全・健康を考えた住まいです。全国の工務店と大工さんによって作られる優しい住まい。
この優しい空気感をぜひ多くの人に感じていただけたらと切に願っております。(荒木)
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