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普段目にしないところを見たいという好奇心てありますよね。その場所は屋根裏だったり床下だったり。でも、いざ見ようと思っても何が潜んでいるかわからない場所は、できれば見たくはないものです。
住まいには見えない場所がある
新築時は建物も建物の周りもキレイなので、いろんなところを見たくなるものです。でも、しばらく経つと自然と目を向けなくなり、さらに月日が経つと『何かあると嫌だな』という恐怖心などが芽生え、意識的に見ないようになってきます。そのうち見たくない場所は見えない場所へと変わり、見えないことにより問題発生につながります。
住まいの中の見えない場所
住まいの中には、普段は目にしない場所がたくさんあります。例えば屋根裏や床下、壁の中や天井の中など。新しいうちは安心して見ることができるのですが(たまにそうではない家もありますが)、時間が経つと何は未知の生物がいるような気がしてきて、わざわざ見ようとはしなくなります。
住まいの外の見えない場所
住まいの外にも見えない場所はたくさんあります。屋根や雨どい、バルコニーなど。ハシゴなどの道具がないと見ることができない所や、樹木や草花などが育っている場所の裏側や、建物の裏側などは意識して見ようとしないと、目にすることはありません。他にも最近の家は玄関からしか出入りできない建物が多いので、家の周りはほとんど見えない場所と言えるかもしれません。
見えない場所に潜む危険
このように住まいには、見えない場所が沢山あります。そして見えない場所には様々な危険が潜んでいるので、注意が必要です。例えばムカデやクモなどの害虫やヘビやハクビシンなどの害獣。そして建物を食い荒らすシロアリなど、例え見つけたとしても対応することが難しいものが沢山あります。それに下手に手を出すと怪我をする恐れがあり危険です。
プロに学ぶ住まいの点検方法
住まいは、毎日お手入れや点検をしていれば傷みも少なく安心して長く使えるのですがそうはいきません。そこで今回は、日本ボレイト株式会社よりシロアリ対策のプロをお招きして、自分でもできる住まいのチェック方法を教えていただきました。
【撮影場所】都内某所
【調査指導】日本ボレイト株式会社
【物件情報】築14年の木造住宅
家の周りから点検
家の周りからは、害虫や害獣の侵入や水の侵入リスクがあるので、念入りに見ていきましょう。この時のチェックポイントは以下の通り。
・草木が家に近すぎないか。またはくっついていないか
・換気口が塞がっていないか(換気口がない家もあります)
・シロアリの侵入形跡がないか(蟻道や蟻土)
・所々に土や砂で出来たような山がないか
・木片などが放置されていないか
など、丁寧に見て回ってください。
床下の点検
床下へは点検口から入っていきます。ここで注意点ですが、床下といっても屋外と同じです。汚れてもいい服装や室内が汚れないようにビニールシートなどで保護しておきましょう。また、床下には釘が飛び出していたり害虫がいることがありますので、頭巾やマスク、手袋の装着が必要です。
準備ができたら床下に入りますが、今回は専門家の方に撮影してもらいました。(日本ボレイト株式会社)プロがやると周りを汚さないように隅々まで徹底的に保護します。これは素人には無理ですね。
注意:業者さんによっては、ビニールシートなどで床を保護せず、普通の作業着で床下に潜ることがありますが、注意が必要です。床下空間はかなり汚れますのでビニールシートなどで床や壁を保護しておかないと泥や埃まみれになります。もしも床下点検を頼んだ業者さんが、このような保護を行なっていない時はおかしいと思った方がいいですね。
写真やビデオに撮る
家の周りや床下の点検を、日常で行うことはないと思います。せっかくの機会なので写真やビデオに残しておきましょう。床下空間は暗いので、明るい場所に出て確認する必要があります。今回はデジカメの写真をテレビに映して確認しました。大画面で見ると、細かな部分までよく見えるので、見落としなく点検することができます。
よく、ある一部分の写真だけ見せて『これは問題ですよ!』という業者さんがいますが、床下全体を隈無く見せてどの部分に問題があるのかを指摘してもらった方がいいですよ。もしも問題があると言われた時には、その場所を直接確認した方がいいですね。ときどき、違う家の写真を見せて『シロアリがいます!』という人がいるとかいないとか。。。
問題の目が小さいうちに処置する
『保証がついているから大丈夫』とか『メンテナンスは要らない』言われているとか『この地域にシロアリなんていませんよ』などと言われて、何もしない人が多いのではないでしょうか。保険や保証というのは徹底して対策を打っているけど、万が一のために掛けているものであって、絶対に問題が起こらないというわけではありません。
自分の家ですから、部屋の中をお掃除やお手入れするように、家の周りや床下もこまめにお手入れして下さい。もしも床下に潜ることができなければ、プロにお任せする方がいいでしょう。見えない部分をきちんと点検し、問題を早期発見し解決することで、住まいは長持ちします。
【取材協力】
新築もリフォームも薬剤を使わない安心の工法『ボロンdeガード工法』
日本ボレイト株式会社 http://borrate.jp
問合せ先:株式会社Green Bridge(グリーンブリッジ)→問い合わせフォーム
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