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住宅展示場の巡り方
住まいを検討する時、たくさんの情報が必要になります。住宅雑誌やインターネットを使って情報収集に励むと思いますが、一番欲しいのは実際の建物の情報です。気になる住宅会社はあるけれど、見学すると売り込まれそうで怖いなどその一歩が踏み出せないことが多いようです。
初めての住宅展示場見学とその活用方法でもお伝えしましたが、まずはお近くの住宅展示場で情報を集めることから始めるといいと思います。住宅展示場では、そのエリアで建築可能なたくさんの住宅会社のモデルハウスがあるばかりでなく、家づくりのお得な情報やセミナーのほか、お子様も楽しめるたくさんのイベントがあるので、建築予定のない方でも楽しめますよ。
住宅展示場の3つの活用方法
住宅展示場には3つの活用方法があり、うまく活用することで理想的な家づくりが可能となります。その3つの活用方法ですが、
- インフォメーションセンターで情報収集
- セミナーに参加して知識アップ
- モデルハウスを見学して相性確認
となります。
インフォメーションセンター
インフォメーションセンターには、
- 土地情報
- 住宅ローン情報
- 住宅会社のパンフレット
- 補助金・助成金情報
- キッズスペース
などがあり、目まぐるしく変わる住宅情勢についてタイムリーに情報を集めることができます。特に、その地域限定のお得な情報(補助金・助成金)は役に立ちます。別の地域から移住する方にとってお得な情報が見つかったりします。移住に対する助成金や外溝費用の補助金など知らないと損な情報が見つかるかもしれません。それから、土地情報も住宅展示場でしか探せないものもありますので、こまめにチェックすると良いでしょう。思わぬ収穫があかもしれませんよ!
それから、意外と知られていませんがインフォメーションセンターでは飲食することができますので、丸一日かけてモデルハウス見学したい場合にはお弁当を持っていくと良いですね。外に食事に出ると疲れが出て、その後の見学が億劫になることもありますので『今日は一日見学するぞ!』と決めている際にはぜひ実践して下さい。
セミナーに参加
住宅展示場では、定期的に専門家によるセミナーを開催しています。お金のこと、税金や相続のことなど必要な情報が手に入るので日程のチェックを怠らないように。また、展示場によっては『モデルハウス見学ツアー』を開催しているところもありますので、こちらへの参加もお勧めします。一人じゃ入りにくいモデルハウスに、専門家が同行してくれますので安心して見学することができますよ!
モデルハウスを見学して相性確認
住宅展示場は、色々なモデルハウスを見学できるのが特徴です。テレビや雑誌で見た気になる住宅会社のモデルハウスが見れますし、展示場のスタッフに建物内を案内してもらえるので、より詳しく住宅情報を知ることができます。
この3つを活用することで、自分にあった家づくりを進めていきましょう。
モデルハウス見学作法
モデルハウスを見学するとき『いいなぁ』『素敵だなぁ』と眺めていてもダメです。自分の夢を実現してくれそうな住宅会社なのか、自分と相性のいい会社なのかを考えながら見学することが大切です。そのためにも効率よく見学するポイントをおさえて見学しましょう。住宅展示場のモデルハウスを見学する際のポイントは二つ。見るポイントと見せるポイント。どちらも大事なポイントなので、しっかりと準備した上で見学しましょう!
見るポイント
モデルハウス見学では、ただ建物を見ただけではその魅力もわかりませんし、他の会社との違いもわかりません。見学する際には『何を知りたいのか?』を考えた上で見学しましょう。建物のデザインだけでなく『何が魅力なのか?』『他社との違いは何?』を知ることが大切です。その上で、自分や家族に合っているかを見極めることが必要です。
たとえ建物や商品に魅力があっても、自分に合わない会社と家づくりを行なっても上手くいく可能性は低いのです。この辺りを見極めるためにもしっかりと見るポイントを掴みましょう。
見せるポイント
住宅を見に来たのに見せるとはどういうこと?と思うかもしれませんが、自分をどう見せるかが家づくり成功の重要なポイントです。『この人の家を建てたいな』とか『この人の人生に関わりたいな』と思われるように演出することも、いい人(担当者)に出会うコツです。自分は客なんだぞという態度だったり、よそよそしい態度で接したり、清潔感のない格好で見学するのはお勧めできません。
相手に好印象を与える身だしなみや立ち振る舞いが、結果的に自分の夢を叶えることになります。
モデルハウス見学では、これをおさえておけば大丈夫!
モデルハウスを見学している方を見ると、ほとんどの方がなんの準備もしていないことに気づきます。数千万円の買い物なのに大丈夫かなと心配になります。住宅会社からの一方的な情報だけに頼っていても、理想とする暮らしは手に入りませんよ。
例えば掃除機を買うとき、値段だけで決めていますか?自分の生活スタイルにあった製品を探すと思います。コード式やコードレスタイプ。キャスター付きの物やスティックタイプなど色々なメーカーの物を比較検討すると思います。コードレスタイプであれば、充電時間や稼働時間など使う場所や部屋の大きさによって必要なものを選ぶのではないでしょうか。
このように、比較するポイントが明確だからこそ比較検討ができるんですね。しかしながら、住宅のことになると比較検討するポイントが価格やデザインといった部分になり、住まい心地やお手入れのしやすさ、住み始めた後の光熱費などあまり気にされていません。
見るポイント
- 断熱性能もしくは年間の光熱費
- 耐震性能
- 保証
- アフターサービス
これらは最低限押さえておきたいポイントです。この4つのポイントを比較検討することで、各住宅会社ごとの建物の違いが分かります。
⒈断熱性能もしくは年間の光熱費
断熱性能については、3つの評価方法があり少し面倒なので簡単にご説明します。断熱性能には、
- 家全体の断熱性能を表すQ値やU値
- 国が定める省エネ性能ランク
- 標準的な住まい方をした時の年間光熱費
がありますが、上の2つについてはいまいちピンとこないかも知れません。『うちの住宅は省エネ性能が高いんですよ!』と言われてもどれくらいいいのか良く分かりませんよね。そこでお勧めしたいのが年間光熱費。新しい家に住むことで、光熱費がどれくらいかかるかの目安になるのでとっても分かりやすいですよ。ただし、全ての住宅会社で採用しているわけではないので、気になる先にはお尋ねしてみてください。
⒉耐震性能
地震大国の日本において耐震性能はより高いレベルのものが求められます。耐震性能のレベルは3段階あり、一番低いレベル(建築基準法をクリアするレベル)でも大地震に耐えられる性能はありますが、最近の地震のように繰り返し起こる地震には対応できていません。理想的なのは耐震等級3という最高レベル。住まう人の生命と財産を守ることはもちろんのこと、近隣への迷惑とならないように絶対に倒壊させない構造にすることが必要です。
住宅を検討される際には、建物の耐震性能を必ずご確認ください。建物の耐震性能を知るには構造計算が必須です。 この特殊な計算をすることで耐震性能を詳しく知ることができるのでお勧めします。
⒊保証
新築住宅は住宅瑕疵担保履行法により消費者保護の観点から10年間の保証が義務づけられているので、以前よりは安心して住宅を購入できるようになりました。
新築住宅の売主等は、住宅の品質確保の促進等に関する法律に基づき、住宅の主要構造部分の瑕疵について、10年間の瑕疵担保責任を負うこととされていますが、構造計算書偽装問題を契機に、売主等が瑕疵担保責任を十分に果たすことができない場合、住宅購入者等が極めて不安定な状態におかれることが明らかになりました。
このため、住宅購入者等の利益の保護を図るため、第166回通常国会において、「特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律(平成19年法律第66号)(住宅瑕疵担保履行法)」が成立・公布されました。
しかし、保証される部分は住宅の主要構造部(柱や梁など)と雨漏りに限られていて、その他の部分は製品ごとの保証になっています。モノによっては1年とか2年保証になっているので確認が必要です。それに、シロアリ対策(防蟻)や劣化対策(防腐)については5年ごとの点検が必要になっているのでこの辺りも確認しておきましょう。
最近では、設備や電化製品についても10年保証を謳っているところがありますのでお得な場合もありますよ。
⒋アフターサービス
いまどきは少なくなりましたが、引渡し後は点検にも来てくれないしアフターサービスもやってくれないところもあります。10年保証がついているから安心と思わず、しっかりと確認しましょう。家を建てる期間より住み始めてからの時間の方が圧倒的に長いのでこちらに主眼を置いてもいいくらいです。
アフターサービスについて確認事項は次の2つ。
- アフターサービスの内容と期間
- アフターサービスの料金(有料/無料)
長期保証を謳っている会社の場合、60年保証など2〜3世代にわたるサービスを提案しているところもありますが、サービス期間が短いからといって問題があるわけではありません。内容をしっかりと確認し比較することが対大切ですよ。
まとめ
住まい探しを行う際は、しっかりと準備を行ってから住まい探しを始めてください。そのための情報は自分で探すか専門家に相談するのが一番です。特にこれから始める方は、多くのモデルハウスを見ることから始めるといいと思います。どんな家が自分に合っているのか、自分が求めている住宅のイメージが具体化するなど、色々と見て回ることで気づきがあります。
理想の住まいを手に入れるためにも、見るポイントを参考に検討してください。
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